小説・ラノベ

七つの海を照らす星 感想

七つの海を照らす星 (創元推理文庫)作者: 七河迦南出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2013/05/22メディア: 文庫この商品を含むブログ (12件) を見る随分とロマンチックな少女漫画っぽいタイトルですが、ミステリーです。児童養護施設の保育士、北沢春菜が…

ゼロから始める魔法の書 感想

電撃小説大賞、大賞受賞作。これは、面白かったです。『この小説は面白い』という謳い文句に嘘はありませんでした。内容は、ベタベタのファンタジーでクーデレの魔女と常識人の獣人が活躍するお話です。キャラが立っていて、会話、掛け合いは面白いし、話の…

All You Need Is Kill 感想

宇宙人と戦う兵士が出撃して死ぬ度に前日に戻り、同じ日常を 繰り返すループ物。 戦闘を突き詰めると、役に立つのは飛び道具より鈍器という 妙にリアルな設定が面白い。 只、キャラはステレオタイプだし、ループの法則が分かった時点で オチも読めてしまいま…

魔神館事件 夏と少女とサツリク風景 感想

サブタイトルで乙一先生のデビュー作を思い出した。 作者がファンなのだろうか? 山奥の洋館に集まった人間が十二星座の見立てで 次々と殺されていく。 非常にワクワクするシチュエーションです。 キャラも一癖あって面白いし、 途中までは文句無しに面白い…

ブラックブレット 感想

評価は、まあまあかなあ。面白いとは思うけど、好みではないって ところでしょうか。 世界観・設定は『アーク9』に似ているけど、しっかりと作られて いると思います。 暗い殺伐とした物語になりそうなところを、キャラクターでバランスを 取ろうとしていま…

パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から 感想

三連続で似鳥鶏先生の作品ですが、とりあえずこれで打ち止めです。 評価は、可もなく不可もなくってところでしょうか。 トリックはごく普通。他のシリーズと比べて、 キャラが大人しめですが、起きる事件も暗いのでバランスは 取れているとは思います。 一話…

ダチョウは軽車両に該当します 感想

似鳥鶏先生の、動物園ミステリー第二弾。前回は桃本君と鴇(とき)先生の二人だけで事件を追う形でしたが、今回から服部君、七森さんも捜査に加わり、賑やかになりました。特に服部君のブレないドS・外道っぷりは、面白い。七森さんは可愛い設定があざとく…

戦力外捜査官 姫デカ海月千波 感想

文庫版が出たんで、購入。似鳥鶏先生は、葉山君のシリーズでファンになり、このブログでも何度か、取り上げてきました。この作品はドラマ化も決まっているそうで、期待半分・不安半分で読み始めたのですが、微妙ですね。 主人公、海月と相方、設楽のやり取り…

クライシスギア 感想

クライシス・ギア 緋剣のエージェント・九重 慎 (クライシス・ギアシリーズ) (スーパーダッシュ文庫)作者: 三上康明,白井鋭利出版社/メーカー: 集英社発売日: 2013/05/24メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見るイラストに惹かれたのと、『このバト…

ハンターダーク 感想

登場人物は全て機械。萌え要素皆無。しかし、それがいい。主人公のハンターを初めとする五人組、特にディバイダーがカッコイイ。見た目、性格、武器からして、クロノトリガーのカエルを連想するのは仕方の無いところ。バトルは、真っ向勝負ではなく、秋田先…

BOSS 感想 

メジャーリーグを舞台にした日本人GMの活躍を描いた物語。 出塁率を重視したスモールベースボール、合理性を重視したチーム編成、 主人公、高岡のやり方はそのまんま、ビーリービーンのマネーボールです。 チームは、ニューヨーク・メッツですが。アトラン…

昨日まで不思議の校舎 感想

伊神さん、相変わらず。 柳瀬さん、可愛い。 ミノ、カッコイイ。 葉山君もまあ、カッコイイかな。 いつもと変わらずの、安定した面白さはありますが、 正直、話の展開に関しては、マンネリ気味かなあという感じです。 次回は違う舞台装置での話が読みたいで…

ルースターズ 感想

この作品は、2000年のドラゴンマガジン増刊に載ってた 読み切りが元で(原題:ロマンシングルースターズ) 当時、これは面白そうだと期待していたんですが、その後まったく 音沙汰が無く、まさか12年後になって出るとは驚きです。 時代は多分19世紀辺…

ロゥド・オブ・デュラハン 感想 ネタバレあり

こういうド硬派なファンタジーを読むのは久しぶりでしたが、 大賞であることが頷ける内容でした。 冒頭の、日差しが屋根の隙間から差し込むところの 『数多の剣が突き刺さるように』という描写から 巧いですね。 設定、キャラなどから真新しいものは感じなか…

復活 安井健太郎 アークIX 感想 ネタバレあり

非常にデジャビュを感じる表紙です。 つーか、ワザとラグナロクに似せてるんだろうけど。 イラストはブギーポップの緒方剛志さん。 女の子可愛いなあ。 世界観・ストーリーはベタな未来SFですね。 ラブコメ展開は一切無く、場面が変わる度に敵が出てくる …

午後からはワニ日和 感想

葉山君シリーズ・似鳥鶏の新作。 動物園が舞台で飼育員が主人公という一風変わった ミステリーです。 飼育員の内情が詳しく書かれていて、事件そのものより そっちの方が面白かったですね。 動物園の存在意義、人間のエゴ、そういうものとの 折り合いの付け…

ふたりの距離の概算 感想 ネタバレあり

古典部最新刊が待望の文庫化。 表紙がリバーシブルになっていて、裏側には アニメ氷菓の絵が描いてあります。 千反田と伊原の体操着姿が拝めますが、 ブルマで無いのが非常に残念です。 内容ですが、新入部員に関わる話でマラソン大会に 参加しながら奉太郎…

ハンザスカイ 103話 感想

一時は7ポイントリードされていた財前が同点に 追いつき、残り数秒。 能登が『強いヤツを見るとワクワクする』みたいな状態に なりますが、最後は財前が突きを決め、試合終了。 次号から大将戦ですが、いい加減一番大事なところで 主人公じゃないキャラが戦…

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金 感想

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金1 (ファミ通文庫)作者: 鳳乃一真,赤りんご出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2012/01/30メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 209回この商品を含むブログ (1件) を見る地縛霊の少女、龍ヶ嬢七々々が隠した財宝を巡る物語、 天才学…

砂上の剣 〜イーハの少年剣士〜 感想 ネタバレあり

砂上の剣―イーハの少年剣士 (メディアワークス文庫)作者: 水藤朋彦出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2011/07/23メディア: 文庫 クリック: 18回この商品を含むブログ (6件) を見るメディアワークス文庫の作品を初めて読みました。 712P…

2011に読んだラノベを振り返る

早いもので今年も最後の日となりました。前のブログでも書いた通り、今年一番のヒットは 『葉山君シリーズ』です。 本屋でたまたま手に取り、イラストが気に入って購入したという 具合でした。 同じ系統の『古典部シリーズ』に比べると、まだまだ知名度は 低…

いわゆる天使の文化祭 感想

いわゆる天使の文化祭 (創元推理文庫)作者: 似鳥鶏出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2011/12/11メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (39件) を見る葉山君シリーズの最新刊。 文化祭の話は、古典部シリーズの『クドリャフカの順番…

猛き箱舟 感想 ネタバレあり

猛き箱舟 上 (集英社文庫)作者: 船戸与一出版社/メーカー: 集英社発売日: 1997/05/20メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (18件) を見る舟戸与一作品は初めて読みましたが、上下巻の長さはまったく 感じずに一気に読了できました。…

まもなく電車が出現します 感想

まもなく電車が出現します (創元推理文庫)作者: 似鳥鶏出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2011/05/29メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 37回この商品を含むブログ (42件) を見る全三巻じゃ勿体無いと思っていた矢先、ネットを調べたら 続編発売の情報が。…

さよならの次にくる 卒業編 新学期編 感想

(創元推理文庫)" title="さよならの次にくる (創元推理文庫)">さよならの次にくる (創元推理文庫)作者: 似鳥鶏,toi8出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2009/06/20メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 33回この商品を含むブログ (69件) を見る (創元推理文庫…

クリムゾンハンター 感想

クリムゾン・ハンター (スーパークエスト文庫)作者: 渡辺裕多郎,加崎善彦出版社/メーカー: 小学館発売日: 1998/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (1件) を見る菊池秀行のエイリアンシリーズをパクリまくっていると名高い 作品…

眼鏡っ娘の謎 理由あって冬に出る 感想

理由(わけ)あって冬に出る (創元推理文庫)作者: 似鳥鶏出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/10/31メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 147回この商品を含むブログ (154件) を見るラノベっぽい表紙に惹かれ、買いました。 内容は学園青春ミステリーですね…

異次元騎士カズマ 剣奴王ウォーズ 感想

剣奴王ウォーズ―異次元騎士カズマ〈1〉 (角川文庫―スニーカー文庫)作者: 王領寺静,安彦良和出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1991/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見る今回の舞台は古代ロゥマ(ローマ)。 後に皇帝…

異次元騎士カズマ 骸骨旗トラベル 感想

骸骨旗(ジョリー・ロジャー)トラベル〈1〉異次元騎士カズマ (角川文庫―スニーカー文庫)作者: 王領寺静,安彦良和出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1990/03メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (2件) を見る二年ほど前、『打ち切りラ…

さよなら妖精 感想

さよなら妖精 (創元推理文庫)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/06/10メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 254回この商品を含むブログ (282件) を見るユーゴスラビア人の少女、マーヤと高校生達の二ヶ月の 交流を描いた青春小説、と言…