砂上の剣 〜イーハの少年剣士〜 感想 ネタバレあり
![砂上の剣―イーハの少年剣士 (メディアワークス文庫) 砂上の剣―イーハの少年剣士 (メディアワークス文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51qBkPmHhBL._SL160_.jpg)
- 作者: 水藤朋彦
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2011/07/23
- メディア: 文庫
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712Pの長編です。
『折れない剣』と呼ばれる最強の闘士
サウィードと戦うことを目指す
少年剣士ハールの挫折と成長を描いた物語。
舞台は闘技場を中心に栄えている架空の街、
イーハで魔法は一切出てこない剣のみの
リアルなファンタジーです。
こういう話だと大抵、主人公は奴隷で
復讐する相手がいるものですが、
そうではなく、純粋に剣士としての高みを
目指そうとするというのは珍しいですね。
『闘技場』というのも、現代でいう
『競艇場』みたいなもので訓練生制度もあるので、
割りと人道的です。
なので、ファンタジー世界でスポ根を
やっているものだと思えば、分かりやすいと
思います。
712Pもかけただけあって、
丁寧なストーリー展開で少年の成長物語としては
良くできています。
でも、総じて、手堅い、無難なデキという
印象は否めないです。
後、伏線が消化し切れていないのと、
後半の展開が現実味が無く、マイナス。
個人的には最後までスポ根で読みたかったなあ。