ロゥド・オブ・デュラハン 感想 ネタバレあり

こういうド硬派なファンタジーを読むのは久しぶりでしたが、
大賞であることが頷ける内容でした。


冒頭の、日差しが屋根の隙間から差し込むところの
『数多の剣が突き刺さるように』という描写から
巧いですね。
設定、キャラなどから真新しいものは感じなかったので
文章、描写力が評価されたのだと思います。


ストーリー面では、一話完結を繋げて、長編にしたような印象を
受けました。
そのせいか、ラスボスの登場が唐突過ぎるとか、
主人公が追っていた親友がアッサリ死ぬとか、主人公がいきなり
超パワーアップするとか、結構、粗い部分がありました。
後、設定上仕方ないにしても、ヒロインの辛い過去に同情の余地が
一切無いのはどうなのかと思いました。

ロゥド・オブ・デュラハン (このライトノベルがすごい! 文庫)

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