猛き箱舟 感想 ネタバレあり

猛き箱舟 上 (集英社文庫)

猛き箱舟 上 (集英社文庫)

舟戸与一作品は初めて読みましたが、上下巻の長さはまったく
感じずに一気に読了できました。

冒頭から物語に引き込まれ、続きが気になって仕方が無いと
なったのは久々でしたが、どうしても最終章の展開が
納得行かない。一気に現実味がなくなる感じで。

物語は大きく三つに分かれており、第一章〜第二章は
ハードボイルド。しかし、最終章でいきなり、
ファンタジー+ホラーになります。

主人公が復讐鬼となる展開は、別にいいんですが、一年足らずで
こんなに人相が変わるとは思えないし、パワーアップし過ぎている。
主人公を裏切った男達のリーダーは、元々主人公が憧れていた
男で独特のオーラを感じさせるカッコイイオッサンだったのに、
主人公の復讐の標的になった途端、弱さをさらけ出すというか、
一気に小物化したのに驚きました。
戦闘自体がホラー映画の化け物のように、神出鬼没になった
主人公に標的が怯えまくるという風になるので、爽快感の
欠片もありません。

ジョン・ウーの映画のような対決を期待してたのに、何故
こうなったのだろうか?

メチャクチャ面白いのに、勿体無い。

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