ドラゴンクライシス① 感想

ドラゴンクライシス! 1 真紅の少女 (ドラゴンクライシス! シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

これはひどい。
遺物（ロストプレシャス）、遺物使い（ブレイカー）などの
設定が気になって、読んでみたものの、冒険活劇ではなく
コテコテのラブコメでした。
自分は菊池秀行の『エイリアンシリーズ』、
伊達将範の『ダディフェイス』が好きなので比べている
ところもあります。
しかし、それにしても設定、ストーリー共に安っぽい。
宝探しのプロとは思えない能天気な主人公の従姉、
こんなヤツにあっさりと宝を奪われる三流の悪の組織。
魅力的な題材なのだから、もっとディテールに拘って欲しい。

ラブコメなんだから、そんなん関係ねーだろ！
と言われたらそれまでですが、そのラブコメにしても、
『受身で気の弱い、しかし何故かモテまくる主人公』と
いうのは工夫が無さ過ぎかと思います。
ヒロインズはベタベタ過ぎるし、取ってつけたようなお色気
イベントばかり。
ラブコメが嫌いな訳ではありませんが、コメディ部分で
笑えないと辛いものがあります。
正直、これがＴＶアニメ化なんて信じられない。

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