星を継ぐもの 感想

星を継ぐもの (創元SF文庫)

星を継ぐもの (創元SF文庫)

月面で発見された宇宙服をまとった死体。
その死体はまぎれもなく人間であったが、調査の結果、
驚くべき事実が判明する。
その人間は5万年前に死亡していたのだ。
しかも、遺留品は現代よりも遥かに進んだ文明の物で
あることが分かる。
『チャーリー』と名づけられたその死体は一体何者で
どこから来たのか?


というあらすじなんですが、これはもうSFというより
ミステリーですね。
『チャーリー』の正体を突き止めようと科学者達が
いろんな方向からリサーチをするんですが、一つの事実が
判るとさらに謎と矛盾が出てくる。
物語はこの繰り返しで進んでいきますが、最後に謎が
解けた時の爽快感は最高でした。
自分は昔から理科・数学が苦手でこの話に出てくる
専門用語とかもほとんど理解できなかったんですが、
それでも最後まで読むことができたのは、やはり最初に
提示された謎の存在です。
『謎の答えが知りたい!』
という欲求がページをめくらせてくれました。
大きな謎があり、きちんと答えが用意されている。
エンターテイメントとして、当たり前のことができているのが
名作として評価されている理由の一つではないでしょうか?
(とりあえず、謎を出しておいて最後は投げっぱなし、
読者、視聴者の想像にまかせる。みたいな話もありますし。
M・N・シャマランの映画とか)
いわゆる『ライトノベル』というものとは違います。
でも、読んで損はないと思います。


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