長年の疑問 小説版 うしおととら① ネタバレあり

うしおととら (ガガガ文庫R)

うしおととら (ガガガ文庫R)

昔、スーパークエスト文庫から出ていた物の復刻版。
当然だろうけど、城池勝幸名義から中山文十郎
変更になっていた。
ああ、やっぱり城池=中山で二人は友達だったんだなと
長年の疑問が氷解。
にしても、この人と藤田組の繋がりはすごいなと思う。
まほろまてぃっく』に青鳥軒
うしおととらに出てくるラーメン屋)は出てくるし、
からくりサーカス』にも中山文十郎というキャラが出てくる。元アシスタントの井上和郎安西信行とも親交があるようで
井上の読みきり漫画の原作をしたこともあるし、
安西の『ロケットプリンセス』では忍者下着泥棒
『城池勝幸』としても登場している。
(仕返しなのか、まほろまてぃっくにも忍者下着泥棒
安西信行』が出てくる)
こんなネタ、相当仲良くないとできないだろうし。


内容は、獣の槍に恨みを持つ妖刀の話
『我は冥界に斬り結ぶ』と『妖美術』の二編。
日常シーンが面白い。原作にもあった絵を
バカにされるうしお。遊園地ではしゃぐ子供なとら。
詩をネタにされる真由子。相変わらず、
とらLOVEなかがり。てらやきばっか……。
原作ファンならニヤリとする場面が満載。
挿絵で藤田和日郎書き下ろしの漫画が入るところも良い。
バトルは2編ともかなりグロい。そして、ラストが切ない。


2巻も出るようだが、次は原作で活躍の少なかった
あのキャラが出てこないかなあ。
獣の槍伝承者候補なのにあまり役に立たず、
出てくる度に服を破られてた、女噛ませ犬兼お色気担当、
『関守日輪』!

……あり得ねえな。
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