カタコンベ 感想

カタコンベ (講談社文庫)

カタコンベ (講談社文庫)

内容とはあんまり関係ないですが、タイトルの
カタコンベというのは、地下墓地のこと。
江戸川乱歩賞受賞作らしいですが、推理を働かせるような
部分はほぼ無く、ハリウッド映画のようなエンタメ色の
強い作品ですね。


洞窟の地底湖を調査する職業、ケイブダイバーの主人公には
調査中に自分のミスで仲間を死なせてしまったという過去が
あり、その贖罪の為、落盤で洞窟に閉じ込められた仲間の娘を
助けに行く。


あらすじはこんな感じです。織田裕二主演の映画
ホワイトアウト』と似ていますね。
作者はロッククライミングや洞窟に潜った経験は無いらしく、
本で得た知識だけで書いているというのが凄いです。
前述したように、推理要素はまったくと言ってありませんが、
ライミングの描写、洞窟内部の雰囲気に緊張感があり、
冒険物としてはかなり面白かったです。


只、他の方の書評でもあるように、推理、人間ドラマ部分が
あっさりしているというか弱いという気はします。
仲間の娘の存在をもっと生かして欲しかったなあ。


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