カタコンベ 感想
![カタコンベ (講談社文庫) カタコンベ (講談社文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51QVAMxHEtL._SL160_.jpg)
- 作者: 神山裕右
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/08/11
- メディア: 文庫
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内容とはあんまり関係ないですが、タイトルの
カタコンベというのは、地下墓地のこと。
江戸川乱歩賞受賞作らしいですが、推理を働かせるような
部分はほぼ無く、ハリウッド映画のようなエンタメ色の
強い作品ですね。
洞窟の地底湖を調査する職業、ケイブダイバーの主人公には
調査中に自分のミスで仲間を死なせてしまったという過去が
あり、その贖罪の為、落盤で洞窟に閉じ込められた仲間の娘を
助けに行く。
あらすじはこんな感じです。織田裕二主演の映画
『ホワイトアウト』と似ていますね。
作者はロッククライミングや洞窟に潜った経験は無いらしく、
本で得た知識だけで書いているというのが凄いです。
前述したように、推理要素はまったくと言ってありませんが、
クライミングの描写、洞窟内部の雰囲気に緊張感があり、
冒険物としてはかなり面白かったです。
只、他の方の書評でもあるように、推理、人間ドラマ部分が
あっさりしているというか弱いという気はします。
仲間の娘の存在をもっと生かして欲しかったなあ。
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