ハンザスカイ 35話

ハンザスカイ 1 (少年チャンピオン・コミックス)

ハンザスカイ 1 (少年チャンピオン・コミックス)

ハンザの苦戦は続きます。
リーチ差を埋めようと、飛び込んでカウンターをもらい、
そこからも着実にポイントを重ねられ、遂に2−5に。
残り時間も20秒。
しかし、木田とそのチームメイトは違和感を覚えていました。
『いつもなら圧力で相手を場外ギリギリまで
追い詰めて仕留められるはず』と。
ハンザは中央から一歩も下がっていませんでした。
『圧力で相手を追い込むということは相手の弱気に期待する』
ことであると菅野先生。
『ハンザに弱気?無いものねだりですな』と番場。
その言葉の通り、ハンザはまったく臆することなく反撃の
機会を窺っていました。
そして、ついに秘策を思いつき、実行します。
『あれ?こいつ、こんなに背が高かったっけ?』
突きを仕掛けた木田が見上げるとハンザが自分よりも
高い位置にいました。
ハンザは木田が突っ込んできたところを後ろに飛び、
そこで顔面に突き!
反撃開始となったところで続く、です。



『ハンザ、デビュー戦決着!』という表紙のウソ予告に
戸惑いましたが、試合内容は熱くて良いです。
残り時間20秒を切り、ハンザの逆転はあるのかという
ところですが、次回で相手の木田がどういう戦術を
とるかですね。ハンザの後ろに飛ぶというやり方は
木田から攻撃を仕掛けないと成立しないと思うので
時間を稼いで逃げ切ろうとする、というのもアリかなあと。
公式戦なのでそういう勝利への執念があってもいいんじゃ
ないかと。
多分、逃げ切ろうとして、チームメイトからの声援で
一年相手に負けるか!と奮起してやられる。という
パターンだろうと思いますけどね。
でも、毎回毎回、同じような逆転勝ちだとつまらないので
セコくポイントを稼いで逃げ回るような相手を
どう仕留めるかとかそういうバリエーションがあった方が
よいのでは?とも思います。


後、ハンザのファイトスタイルに猪突猛進、諦めない姿勢と
いう以外特徴が無いのが不満です。
ケンカが強いという下地があったにせよ、天才みたいな
描き方になっているのであんな中途半端な
空手部の危機エピソードを入れるぐらいなら
インターハイ前に『お前だけの武器を見つけろ』みたいな
特訓エピソードがあった方が良かったですね。
まあ、今頃行っても手遅れなのでこのままの勢いで
いけるトコまでって感じです。
来週を楽しみに待ちます。