ハンザスカイ 26話 感想

GAMBLE FISH 1 (少年チャンピオン・コミックス)

GAMBLE FISH 1 (少年チャンピオン・コミックス)

ギャンブルフィッシュが最終回を迎えました。
一応、大団円のはずなのに先週の引きを無視するような
打ち切りっぽい終わり方はある意味『らしい』という感じも
しますが。
山根・青山、両先生お疲れ様でした。


今週のハンザスカイ
巻中カラーは、何とハンザのクラスメイト、佐倉もなか。
二巻の登場人物紹介にも出てきてたし、本編以外でやたら
目立つなあ。ひょっとしたら、この先、マネジャー就任とか
あるのでしょうか?


放課後、野田と共に元気良く部活に向かうハンザ。
クラスでは以前のようにハンザを怖がる生徒が少なくなって
いました。空手に打ち込む姿を見て、
『ホントは真面目なのでは?』という意見も。
佐倉さんもハンザのことが気になっている様子。


道場では相変わらず基本の型を延々とやらされるハンザ。
たまに穂波の竹刀が飛んできます。
そこに先週から登場の菅野先生が穂波から指導を引き継ぎます。
そこで『空手には先手は無い』という話が出てきます。
『空手は護る為にある』それ以外の目的で振るうのは
暴力でしか無い。ようするに専守防衛ということらしいです。


部活終了後、何とか型の順番は憶えられたと、充実した様子で
帰路に着くハンザ。偶然、佐倉さんと会い、一緒に帰ります。
フラグが立ったっぽいです。
良い雰囲気で会話をしながら、歩く二人ですが
案の定というか、やっぱりというか、佐倉さんが不良に
絡まれます。
ムリヤリ車に乗せて連れ去ろうとするところをハンザが
止めに入りますが、不良のパンチがハンザの顔面に
ヒット。
そして、当然の如くハンザの反撃。
憶えてろー!と、テンプレ通りのセリフで去っていきます。
心配そうにハンザに声を掛ける佐倉さんを余所に
「俺、ちゃんと護れたよなあ」と満足気な顔のハンザ。
ここで今週終了です。




先週の流れから考えると超展開です。
菅野先生の出番はほとんど無く、メインは佐倉さん。
『今週は菅野先生がメインと思ったけど、そんなことは
無かったぜ!』
キャラの濃そうな菅野先生を抑え、メインを勝ち取った
佐倉さん、恐るべし。


しかし、今週は、菅野先生の堀下げを放棄してまで
入れたにしてはあまりに内容が薄いと言わざるを得ないです。
『空手の極意、ハンザの成長』というのを描いた回だったの
でしょうが、『空手は護る為にある』という言葉の重みと
裏腹にハンザの行動が凄く安っぽく感じました。
佐倉さんを護る為に拳を振るったハンザですが、それ自体に
間違いは無いです。
只、その描き方が『手を出された→大義名分ができた→殴り返して
も良い』というもの
ハンザはケンカばかりに明け暮れていた過去と決別し、
今では一人の拳士として、大会を目指し空手に打ち込んでいます。
そんなハンザが『県大会も近いし、手を出せば空手部に迷惑が
かかるかも知れない』というところまで考えが回らないというのが
おかしいです。


なので『不良に殴られるもハンザ耐える→佐倉さんに
手を出されそうになったので仕方なく反撃→佐倉さんが
穂波か、菅野先生に助けを呼ぶ→ハンザは手を出してしまった
ことを悔やむ→ここで穂波or菅野先生が
『空手は護る為にある』と語り不問にする』
という展開の方が良かったと思います。
まあ、そもそも空手部の穂波が問答無用で不良やハンザを
ボコボコにするキャラなので、世界観的にOKなのかも
知れません。
しかし、それならば『空手は護る為にある』
なんていう、重みのある真面目な話は入れないでほしいです。


改めて、佐渡川先生にストーリー漫画は無理ではないのか?
という気がした回でした。