反逆者(トリズナー)ウンメイノカエカタ ネタバレあり
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反逆者 〜ウンメイノカエカタ〜 (反逆者シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 弥生翔太,藤真拓哉
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/09/25
- メディア: 文庫
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スーパーダッシュ第7回小説新人賞佳作。
トリズナーと聞いて思いついたのは、やっぱり『スクライド』
それは、さておき。
先駆者(ハビンジャー)と呼ばれる存在で高校生兼
人間兵器である立花浩平。人の死を予知する能力を持つ彼は、
ある日一人の少女の死を予知する。
直後に護衛の任務を与えられるが、護衛対象は
死を予知した少女、シア=ヴァレンタインだった。
今まで浩平が死を予知した人間の死亡確率は100%。
浩平は果たして運命を変えることができるのか?
人間を越える能力を持ちながら、救いたいと思った人を
救ったことがない浩平の葛藤、そしてヒロイン、シアとの
触れ合いが話の中心。
死を予知しているから、半ば諦めながら護衛任務に
つくという部分は結構、新鮮。だが、バトル物としては
あまりに鉄板過ぎる。
先駆者の設定は身体能力が高いという以外特徴はなく、戦いは
殴る蹴るのみで特筆すべき点はない。ラスボスが○○というのも……。ベタ過ぎ。
後、運命というものは、凄い強制力を持っていると思うが
浩平が運命を変えるほどのことをやってのけたとは思えない。
もっと絶望感、ギリギリ感が欲しかった。
良かったのは浩平の同級生白石愛海。浩平が任務を放棄し、
家に戻った後、やって来た愛海が叱咤激励するシーンは
作品中で一番盛り上がったと思う。はっきり言って
ヒロインのシアより魅力的だった。
切れ者上司、秋山もなかなかいいキャラをしてた。
敵にも同じポジションのキャラを用意して頭脳戦をしても
面白かったと思う。
作者はまだ二十歳らしいのでこれからの作品に期待します。