戦う親父・J・ステイサム バトルフロント 感想

バトルフロント [DVD]

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ストーリー

麻薬捜査官を引退し、田舎町で娘と共にひっそりと暮らすステイサム。
ある日、娘がいじめっ子をボコったら向こうの親がぶち切れて、
旦那がステイサムに殴りかかってきたので返り討ち。
旦那はそれで収まったが、収まらないバカ嫁は麻薬の密売を
やっている兄貴に頼み、ステイサムを脅してもらおうとするのでした。


脚本はS・スタローン。自分でやろうと思って役をステイサムに
あげたらしい。仲良いな、この二人。

特筆すべきはステイサムのアクション、Sセガールを思わせる
暴れっぷりが堪能できます。
作品の雰囲気も『沈黙の断崖』に似ている。

それにしても、ストーリーのグダグダっぷりは酷い。
まず、序盤、娘の学校の美人カウンセラーとステイサムが良い仲に
なりそうだと思ったら、そんなことは無かったり。

ステイサムの身元を嗅ぎ回る保安官が敵から賄賂を貰っているという
話があったのに、保安官は別に敵に廻ることも無く、普通に職務を
こなしていた。

他にも明らかに投げっ放しの伏線がちらほらと見られた。
巧く使えば、若干間延びしていた中盤辺りの展開を
マシに出来たかもしれないのに、何か途中でスタローンの
気が変わってその都度ストーリーが変わったんじゃないかと
勘ぐりたくなる。


思った以上に物語の規模が小さかったので、
ちょっと勿体無かったかなというのも
ありましたが、強くてかっこいいステイサムが観れて満足でした。

稲葉選手、引退

ヤクルト時代から好きな選手だったので夕刊で見てショックでした。
自分が稲葉選手を知ったのは、ルーキーの時の巨人戦で
確か、ブロス投手がノーヒットノーランを達成した試合で
唯一のヒット性の当たりをダイビングキャッチしたのを見た時でした。
これ以降も巨人戦では條辺からサヨナラ満塁ホームランを打ったり、
ここぞという場面での活躍が印象深いです。
只、ヤクルト時代は活躍しても隔年で怪我をするというイメージもあり、
どちらかという脇役、六番、七番を打つ渋い打者という感じでした。

だから、失礼ながら、日本ハムに行ってからの大活躍には驚きました。
プレーオフ斉藤和巳投手から打ったサヨナラヒット、
日本シリーズMVP、首位打者獲得など、
常にクリーンナップを打つ文句無しの主力でした。

でも、ヤクルト時代からの渋い・地味なイメージは払拭できなかったのか、
日本シリーズMVPでも翌日のスポーツ紙の一面は『新庄引退』
三打席連続ホームランを打ち、『よっしゃ、明日の一面は貰った』と
思ってたら、同じ日に阪神・金本も三打席連続ホームランを打っていて、
一面を奪われるなど、不運というか、ファンとしては悔しい思い出も
ありました。

日本ハムは現在三位、是非CSに出場して稲葉選手の花道を
作って欲しいですね。

迷いアルパカ拾いました 感想

動物園ミステリー第3弾。
今回は動物園の前に捨てられていたアルパカの謎を探るという話ですが、
ちょっとマンネリかなあという印象でしたね。
メンバーも前回と同じだし、鴇先生、七森さんとの仲が進展した
訳でもない。服部君の外道っぷりもそれほど変わらず。
設定そのものが狭いので仕方が無い部分もあるでしょうが、
もっと工夫が欲しかったですね。

勝利を信じる心の強さ 俺たちのフィールド

ブラジルワールドカップ真っ只中、日本代表は崖っぷちに
立たされています。
明日のギリシャ戦でもし……。これ以上書くと、ヤバイので
止めときます。

俺たちのフィールドは数あるサッカー漫画の中で一番好きな作品です。
その中で個人的にベストゲームだと思っているエピソードを紹介したいと
思います。

時は、フランスワールドカップ最終予選、イラン戦。
初出場を目指す日本代表はとてつもない苦境に立たされます。
スコアは1-2でイランがリード、後半ロスタイム、時間が無い状況で
PKまで奪われてしまいます。
負けたら、ワールドカップ出場は絶望。
サポーターは沈黙、主人公の高杉和也ももう駄目だと、諦めてしまいます。
ここでたった一人『大丈夫、勝てるよ』と言う人間がいます。
和也の幼なじみでヒロイン、森口愛子。
彼女は、周りのサポーターに『うるさい!』と恫喝されても、
『勝てる!負けない!』と言い続けます。
そして、ここからが名場面です。
俺フィー界のSGGK(スーパーグレートゴールキーパー
末次浩一郎がボールをゴールポストと手で挟みこんで止めるという
ラクルセーブを見せ、和也にパス。
味方のシュートはキーパーに弾かれるも、和也が詰めてゴール!
絶体絶命の状況から日本代表は追い着き、引分けに持ち込むのでした。
僕の駄文じゃまったく内容が伝わらないと思うので、
もし興味を持った方は読んでください。

後、この話で印象に残っているのはイランのサポーターの老人の言葉ですね。
いろいろあって、愛子は老人と同じタクシーで試合会場に向かいます。
不安に駆られる愛子に老人はこう言います。
『不安な気持ちは戦っている者達が持っているだけで充分だ、ワシらは、
信じる力の一つになるために、応援に来た』
これって、凄く大事なことだけど、凄く難しいですよね、特に我々
日本人ってメンタル弱いから。
明日のギリシャ戦に備えて、愛子かこの老人の爪の垢でも煎じて
飲みたいです。

アナログゲームの楽しさを再発見! 放課後さいころ倶楽部 感想

昔はよく、家族でドラえもんドンジャラで遊んだものです。
その他やったことがあるアナログゲームと言えば、トランプの大富豪とか
花札とかUNOかなあ。

この作品の肝は主人公である女子高生三人組が可愛い、というだけでなく
アナログゲームの魅力、楽しさを巧く伝えてくれているところにあります。
ルールが複雑、面倒という先入観があったんですが、
説明も分かりやすいです。

アナログゲーム最大の特徴は、相手と顔を突き合わせてプレイするという
こと。
相手の表情が見えるからこそ、駆け引きが生まれ、そこから逆転したり、
されたりするし、熱くなる。
相手の見えないネット大戦ではこうはいかない。

カタンなんかは、名前を聞いたことはあったけど、あんなに
奥深いゲームとは知らなかった。
時間があればじっくりルールを学んでプレイしてみたい。

七つの海を照らす星 感想

随分とロマンチックな少女漫画っぽいタイトルですが、

ミステリーです。

児童養護施設の保育士、北沢春菜が日々起こる不思議な出来事を

児童福祉司の海王に助力を受けながら、解決する物語。

トリックはオーソドックスで回文に対するこだわり以外は

特筆すべき点はありません。

児童福祉法の説明が面倒な部分もありましたが、暗い話でも

必ず希望のあるオチなので安心して読めます。

海王さんがイケメンではなく、小太りのオッサンなのもいい。

続編も出ているみたいなので、今度本屋で探してみようと思います。

透明人間の作り方 感想


『実は私は』のついでに購入したので、
まったく期待してなかったんですが、予想外に面白かったです。
失礼ながら増田先生がこういう話を描けるとは思ってもみませんでした。
ホラーっぽいストーリー展開から、心温まるラストも良かったです。
ミキの正体についてはインパクトはあったので、もう少し伏線を張ってれば、
説得力も増したかなあと思いました。
この辺はちょっと勿体無かったですね。


『実は私は』の6巻には、個人的神回である『料理教室へ行こう!』が
収録されていました。
渚も茜も好きなキャラですが、一番ツボだったのは、
料理教室の講師。
笑顔で毒を吐きまくるのに、明里が突っ込むところが最高でした。
本誌の方でも人気は上々のようなので、
このままの勢いで連載を続けていずれはアニメ化して欲しいです。